DC1やめました

表題の通りですが、日本学術振興会特別研究員をやめました。 先月下旬に辞退願いを提出し、今月頭に2023年9月30日付での辞退が承認されました。 理由はかなり色々とあるので、ここではあまり詳しくは書きませんが(※飲みにでも誘ってください)、決して研究に対する負の事情で辞めるわけではないということだけは強調させてください。 むしろ研究室にも指導教員にも恵まれ、幸運にもDC1というありがたい補助もいただけていたので、研究活動に対する不満というものは(お賃金を除いて)何もありませんでした。 来月からどうするのかという話なんですが、とあるスタートアップで労働者をやります。 学振を辞めた最大の理由はこれなんですが、非常に面白いことをやっている会社からありがたいことにお声がけいただけたので、研究よりもそちらに時間を使いたいと思い決心しました。 ひょっとすると数年後路頭に迷っているかもしれませんが、人生なんとかなるなるなるみるなという気持ちでやっていこうと思います。 それでは!

9月 30, 2023 · 1 分 · kasegao

博士課程の金策

現在M2で春からD1となるかせがおです。 博士進学するにあたって金策を考えていると、もっと事前に考えておかなければならなかったなという気持ちになってきたので、これから博士進学を考えている学生に少しでも役に立てばと思いまとめます。 これを読んでいる方はご存じかもしれませんが、大学院生はともかくお金がありません。 研究もしなければいけませんが、その前に生存をしなければなりません。 生存には莫大なコストがかかるので、金策は早め早めに考えておく必要があるなと痛感しています。 必要な手取りを考える 金策を考えるにあたって、始めに考えなければならないことは、最低限死守しなければならない手取りの下限です。 例として、都内一人暮らし大学生の場合を考えてみます。 例. 都内一人暮らし院生の場合 項目 金額(円/月) 学費* 50,000 家賃+交通費 80,000 水道光熱通信費 15,000 食費 50,000 書籍費 15,000 合計 210,000 ※学費は免除される可能性はありますが、保証はないので考慮しなければなりません。 人によって振れ幅あると思いますが、だいたいこの程度だと思います。 食費関しては毎食自炊のような丁寧な暮らしをすれば抑えられるでしょうが、高々1-2万円程度の効果しかないので、趣味でもない限りはその時間を研究なり労働なりに使った方がよいと思います。 反対に交際費等を考慮すれば、これでは足りないかもしれません。 必要な収入を考える 最低限毎月21万円の手取り死守しなければならないことが分かったので、これをもとに必要な収入を考えます。 1)全て労働で賄った場合 月の給与が額面で25万円だったとします。 このとき年収は300万円で、国民年金と国民健康保険料が合わせて年間約40万円ぐらいでしょうか。 そうすると基礎控除や社会保険料控除等を加味して所得税を計算すると、年間の所得税が約6万円ちょっとぐらいになると思います。 この条件で月当たりの手取りを考えると、所得税と社会保険料と住民税が合わせて(少々多めに見積もって)月約5万円ぐらいなので、手取りは20万円ということになります。 ちょっと足りませんね。 本を買うのは我慢しましょうか。 そしてこれを特定の月だけでなく毎月達成しなければなりません。 学業の片手間で労働をして、毎月安定して25万円稼ぐというのはなかなかに大変です。 安定した収入を得る方法として現実的なのは、以下の二つのどちらかだと思います。 常勤の労働者になる。 国際卓越大学院教育プログラム(WINGS)RA・日本学術振興会特別研究員(DC)になる。 前者については、最低でも週当たり30時間程度の稼働を求められるでしょうから、研究との両立はなかなか難しいと思います。 社会人博士とやっていることは変わらないので、標準年限ではなく始めから5年程度で卒業することを考えることになるかもしれません。 ただ、そんなことをするぐらいなら早く卒業してしまって、フルタイムの収入を得た方がよいのではないかと個人的には思います。 となると現実的なのはやはり後者かと思います。 知らない方のために補足しておくと、WINGSというのは博士進学を確約する代わりに修士課程の間からお給料がもらえるというものです。 東京大学には2023年3月16日時点で18のプログラムが設けられています。 支給期間や支給額はプログラムによって異なりますが、例えば私の所属するWINGS-PESでは修士課程の後期(10月)から毎月18万円支給されます。 WINGSに採択されると毎年必ず学振に応募する必要があり、DCになると同時に卓越RAをやめる必要があります(給与の併給は認められていません)。 卓越も学振ももちろん審査はありますが、学振であっても倍率はおよそ5倍程度なので、大人気企業に就職するよりは簡単だと思います(異論は認めます)。 学振を取ると採用年度の4月から毎月20万円支給されます。 一方で、いずれにしてもこれ単体だとたりないので、追加の収入が必要です。 週当たり10から20時間程度労働することになるかとは思います。...

3月 16, 2023 · 1 分 · kasegao

修論提出・院試合格

しばらく近況を報告していなかったのですが、先日修論審査が終わり、無事必要単位を全て取得しました。 修士号ゲットだぜ❗️ pic.twitter.com/4jiuKu6gIB — かせがお (@Kasega0) February 16, 2023 修論審査自体は2月1日に終わっていたんですが、その後も学振の採用手続きや奨学金の踏倒し願い、論文の査読対応、確定申告など色々と事務作業が溜まりにたまっていて、ようやく一段落つけたかなという感じです。 それで本日(2月17日)情報理工の院試の結果が発表されまして、無事合格することができました。 これで落ちてたら人生激アツになるところでしたが、そこまでの刺激は求めてないので良かったです。 博士取れる取れないに関わらず絶対に3年で出ようと決めているので、残り3年間やれる範囲でやろうと思います。 どうぞ今後ともよろしくお願いします。 P.S. 全然関係ないんですが、ようやくみるみる詐欺をしていたぼっち・ざ・ろっく!を見ることができました。 喜多ちゃんがあまりにも萌で、純粋にストーリーも面白くて、喜多ちゃんが萌で、中高でバンドをやらなかったことへの後悔に襲われて、喜多ちゃんが萌でした。 早速原作全巻購入したので読んでいきたいと思います。

2月 17, 2023 · 1 分 · kasegao

IPC 修論用 LaTeX ひな形を作成

本家の LaTeX テンプレートがどうにも微妙だった( latexmkrc がない、文字コードが Shift-JIS 等)ので、使いやすいようにちょっと弄ったものを GitHub に上げました。 https://github.com/kasegao/latex-template-ipc-master-thesis

12月 26, 2022 · 1 分 · kasegao

SICE SI 2022 に参加しました

SICE SI 2022 に参加してきました。 国内での対面発表は今回が初めてだったので新鮮でした。 今回は主著1本と共著1本の発表でした。 これで今年のイベントは全て終了です。 まだ修論を1文字も書いていないので年末年始でシコシコと書いていきます。

12月 18, 2022 · 1 分 · kasegao

学振 DC1 内定しました

表題の通りですが、ありがたいことに無事学振 DC1 に内定しました。 過去の申請書類をご共有いただいた皆様本当にありがとうございました。 今後も精進してまいります。

9月 30, 2022 · 1 分 · kasegao

VR学会

VR 学会に参加してきました。 オンサイト開催の学会参加は EuroHaptics 2022 以来で2回目でした。 今回は最終日の 嗅覚・味覚2 セッションで共著の発表がありました。 表題:空中超音波による舌表面への刺激が味覚に及ぼす影響の調査 概要:空中超音波により舌を瞬間的に乾燥させた際に味覚感度がどの様に変化するかを調査した。 味覚の研究は今回が初めてでほとんど知見がなかったこともあり、実験中は色々と大変でした。 その他、触覚系の研究も多数ありデモ含め非常に面白かったです。 特に下のデモは直接体験できてよかったです。 追跡型投影による人間の視覚特性を利用した運動物体の不可視化と方向・速度操作 皮膚温度変化をゼロに保ちつつ感覚を生じさせる非接触冷覚提示 やはり触覚系は直接体験できると楽しいですね。 次は SI で発表予定なので、また色々と体験できることを楽しみにしています。

9月 16, 2022 · 1 分 · kasegao